介護ジャーナリスト凛次郎 『ほすぴたりてぃ』

介護難民、介護離職、高齢者虐待、現行介護保険制度の矛盾とあるべき公的介護支援について、「ホスピタリティ」の視点から考えていきます。 

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地方分権の先にどんな福祉社会が描けているのか?

2009'07.02 (Thu)

「♪ブン、ブン、ブン、ハチが飛ぶ〜」の童謡みたいに、「♪ブンケン、ブンケン〜」と、いろんな人が叫んでいる。ブンケン、ブンケンと言い過ぎて、ハチならぬ恥が飛ばなければいいと、心配になってくる。

前の日記で、これから公的介護支援制度については選挙の争点になるのかと、書いてきたが、今は大阪の橋下知事や宮崎の東国原知事がさかんに叫んでいる、「地方分権」と社会保障、とりわけ高齢者の福祉制度がどうなっていくのかの関係がよくわからない。

「地方分権社会の先には、どんな高齢者福祉社会が待っているのだろう」という素朴な質問である。

民主党の鳩山代表は、「社会保障こそが地方分権」という珍言を吐いた。地方分権になった時の財源は何処に求めるというのだろうか?地方財政にもたくさんのムダがあるから、それをカットして賄うとでも言うのだろうか?

鳩山代表は、北欧型の社会保障制度を頭の中に描いているようだが、税制、財政のあり方にまでは論究していない。北欧型の社会保障は全額税方式で、日本のような保険制度ではない。
高率な間接税、すなわち消費税が裏付けとなり、中央と地方との案分によって、地方独自の社会保障制度が維持されているのだ。

橋下知事や東国原知事だって、地方分権社会と税制、財政の関係についてはまだよく考えがまとまっていないで、ただ分権、分権と騒いでいる。地方消費税の創設なのか。その場合の地域格差はどうするのか。社会保障だけは、地方ではなく中央政府がやるのか。
そこまで踏み込んだ議論と政策を用意してから、分権、分権と叫んでほしいものだ。

これでは、国民はますます混乱するだけだと思う。

自民党も、民主党も、公明党、共産党、社民党、国民新党だって、まともな政策はまだ出していない。このままでは、官僚主導型の社会保障制度が温存され続けていく。

もっと政治が主導して、社会保障制度というものを考えていかないと、いっこうに福祉社会など実現しないと思う。

東国原知事、あなたが自民党に行けば自民党が勝つというのであれば、あなたが考える、「地方分権の先に広がる豊かな高齢者福祉社会のビジョンを引っさげて、国政に行きなさい。単なる人気取りのために行くなら、それはおやめなさい。



コメント

ギアさんお尋ねします
意見を持っていても私たちはどこへ持って行けばいいのですか いつも犬の遠吠えに思ってしまいます
みんな思っていることは同じなのに 安心した老後の保障が欲しいのです
先日農業新聞にデンマークの介護施設が紹介されてました  羨ましいと思いました
こんな日本ならいいのにと  国の大きさは日本より小さくて 消費税が25%だそうです
それでも安心して暮らせるのは財産です
どうすればいいのかな〜  わんわん吠えてるんじゃつまらない

Re: タイトルなし

HANAさん

> 意見を持っていても私たちはどこへ持って行けばいいのですか

介護、年金、高齢者医療、どれをみても不安だらけです。
我々国民の意思が一番に反映されるのが、国政選挙だと思います。
しかし、残念ながら、こういった社会保障制度が選挙の争点になることって、
残念ながら今の日本では行われていないと思います。

各党とも明確な理念を持っていないからです。
介護制度でいえば、もう一度、「保険方式」がいいのか、それともデンマークのように
「全額税負担方式」がいいのか。つまり、消費税を含めた税負担のあり方です。
これを国民を交えたところで議論し合うことこそが、一番求められていることだと思います。

けっして、官僚とか有識者だけの目線ではなく、国民の目線での議論が必要だと思います。

今の状況を私は、「理念なき介護支援制度と介護難民達の漂流」だと思っています。

介護難民  この言葉私の周りにも伝えなきゃ
金持ちしか受けれない老後の保障 介護みたいに思ってます  改革とおく感じるけど もっと世論が私たちが騒げば政府も考えるでしょうね 何かしなきゃ始まらない

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東国原知事 自民党

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rinjiro

Author:rinjiro
凛次郎(りん・じろう)
1954年山形県生まれ。法政大学経済学部卒。サラリーマン時代に勤務先が介護ビジネスに参入し、訪問介護、福祉用具レンタル、施設での給食サービスなどの実務を経験。独立後はフリーライターとして、NPO活動や高齢者福祉、ホスピタリティ・ビジネス全般の取材や執筆活動、講演などを行う。
著書
「介護崩壊」「団塊楽園の崩壊」(いずれも晋遊舎より)
旅行・ホテル・映画産業・保険業界など、ホスピタリテイビジネスを専門分野とする業界解説本など。

取材・インタビュー
「プレジデント50+」「週刊現代」

テレビ出演
「たかじんのそこまで言って委員会」(よみうりテレビ)
 ゲストコメンテーター

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